2023/1/29
新型コロナ感染症への対策強化
経験から学ぶ事の大切さ
昨年、職員のコロナ感染をきっかけに11月下旬から12月中旬にかけ、入居者11名、職員6名が集団感染し、関係する多くの方々に大変なご心配、ご迷惑をお掛けする事態となりました。
オミクロン株は「感染力は強いが重症化リスクは低い」と言われていましたが、持病のある高齢者はまたたく間に状態が悪化し、救急搬送が必要になるなど、その恐ろしさを目の当たりにしました。
先日、レッドゾーンで陽性者のケアに当たったユニットリーダー、看護師と、施設主要職員とで、対応の反省と今後についての意見交換を行いました。
- テーブルに必要物品を着ける順番にすべて準備
- 着脱方法をイラストで分かりやすく
意見交換で確認したことは ①初期対応の重要性 ②確実なガウンテクニック ③有効性のあるゾーニングの構築 でした。
前回の経験を活かし、対策を強化したのが防護物品の準備です。誰でもすぐに調達できるよう、一つのテーブルに必要な物品を着用する順番に配置し、準備しておきます。感染が判明したらテーブルごと運べば、とりあえず必要な物品は揃うようにしました。
補充する物品についても、今まではバラバラに保管していたものを1カ所にまとめ、誰でもすぐに取りに行けるパブリックスペースに集めました。
もう一つの対策として、それぞれのユニット会議に合わせ、介護員のガウンテクニックの再確認を看護師が行っています。
着脱手順を覚えていたつもりでも間違って覚えていたり、実際に着たガウンを脱ぐ時に分からなくなったり、体験して反復練習することの重要性も学びました。
今後、万が一にもコロナ感染が施設内で発生した時には、被害を最小限に留められるよう、今からの準備がとても大切だと考えます。