2012/8/30

当苑の防災対策

今日から9月5日までは防災週間です。
日本各地で防災訓練が行われ、当苑も9月2日に地域住民の皆様にも参加していただく総合防災訓練の実施を予定しています。

東日本大震災の後は、特に防災に対する関心が高まり、今では様々な防災用品が販売されるなど日常的に防災を意識するようになりました。

去年の11月のこと、当苑は電気設備の大規模な工事のため、朝から夕方まで停電するという事態を経験しました。
まさに災害時の疑似体験であり、様々なことを学ぶことができました。

今回はその際学んだことと対策について、いくつか紹介したいと思います。

1.光を失うことで人の不安は高まる。
停電は日没後も続いていたため、真っ暗闇の中で夕食を摂ることとなりましたが、光のない不便さよりも、心理的な不安を解消することが重要だと感じました。
当時、市販のポータブルライトがありましたが、光量が十分ではなく、その後は専門業者が工事等で使用するものを約20台揃えました。

左が旧、右が新しく購入したもの
左が旧、右が新しく購入したもの
頭に付けるライト(介護は両手を使う)
頭に付けるライト(介護は両手を使う)

2.電気はライフラインの中でも特に重要
停電になると、電気の必要性を改めて痛感します。
調理器具や冷暖房をはじめとして、高架水槽式の当苑においてはポンプの停止により、水道さえも止まってしまいました。
その後、発電機を追加購入し、各フロア用として4台揃えました。(いまの車からはガソリンが抜けないので、長期保存用のガソリンも購入)また、非常用の暖房器具も用意しました。

発電機は計4台用意
発電機は計4台用意
ガソリンは長期保存専用のもの
ガソリンは長期保存専用のもの

3.情報収集や通信手段として電話は必要不可欠
当苑の電話は停電によりバッテリー稼働する電話機でしたが、数十分で使用不可能になりました。それからは携帯電話を使用していましたが、やはりバッテリー残量がネックとなりました。
今ではハンドル式で携帯電話を充電できる機器も揃えています。

手回し携帯充電器(ラジオ付き)
手回し携帯充電器(ラジオ付き)
防災機器等のマニュアル
防災機器等のマニュアル

上記のほか、非常食・保存水などは地域から避難される方の分も含め約3日分を貯蓄しており、一般的な防災設備は完備していますが、長時間停電という貴重な機会を糧に、細かな配慮ができる防災対策を講じていきたいと考えています。

愛厚ホーム瀬戸苑

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