2013/9/24
先人の遺徳をしのぶ
榊原弱者救済所保存事業完成記念会
9月23日の秋分の日に、愛フルタウンの近くにある鴉根ちびっ子広場において、「榊原弱者救済所」石碑保存事業の完了を祝う式典が開催されました。
「榊原弱者救済所」は、明治から昭和の初期にかけて愛フルタウンのある鴉根地区に、孤児や障害者、刑期を終えた出獄人などの社会的弱者を数多く受け入れ、延べ1万2千人もの人々を社会復帰させたといわれる国内で初の民間による更生保護施設でした。かつて博徒の親分であった榊原亀三郎が私財をなげうって創設したもので、その功績を後世に伝えようと地元の有志が市に要望する形で今回の事業が実現したようです。
地域の方々が大勢参加した式典は、半田市長と救済所についての著書を出版した西まさる氏をはじめ、亀三郎の子孫の方などがあいさつをされたほか、ならわ学園の園児による太鼓の披露もあり、なごやかな雰囲気でおこなわれました。
愛フルタウンのあるところで100年以上も前に社会事業が立派におこなわれていたことに驚きを覚えるとともに、救済所があったことが、愛フルタウンが地元に受け入れられているもとになっているのではと考えさせられたひとときでした。
- 子孫の方のあいさつ
- 除幕式
- 新生寮のテントを貸出中