2014/07/09
偲
先日、施設で40年近く過ごされた利用者様がこの世を去りました。他利用者様から見ても職員から見ても兄のような存在の方でした。その方を見送った後、様々な思いが去来しました。
私たち人間は生まれた瞬間に『死』というゴールに向かって人生の旅を歩き始めます。どんなにお金持ちでもどんなに良い行いを心かけてる人でも、一日一日確実に年を取っています。
最近は昔と比べて生活スタイルが変わり、住み慣れた家で最期を迎える事が減りました。身近に『死』というものを実感する事が少なくなったように思います。しかし、科学の進歩で医学が発展しても『死』から免れる事は出来ません。
これは私の個人的な意見ですが、人生について考える時に『死』に対してどこかタブー視している所があります。でもこの世に生まれて来たことと、この世を去ることは対になっています。
もしかしたら、亡くなられた利用者様が今一度『死』について考える機会を与えてくれたのかもしれません。折角与えられた機会ですので、《生きること》《死ぬこと》を考えながら今後も業務に励みたいと思います。
愛厚はなのきの里
- 利用者様を偲ぶ
- テラスの観葉植物