福祉実践教室in稲沢東小学校

6月から今年度の福祉実践教室の車椅子体験講座が稲沢東小学校を皮きりスタートとしました。

この日は5年生35名が受講しました。講師の利用者が電動車椅子で出向いたこともあり、生徒さんは電動車椅子に興味津々……。チルトやリクライニングのデモンストレーションを行うと「すごーい」と歓声があがりました。利用者さんは、どうしてこのような機能が必要なのかを説明し、下半身が動かないことの大変さを伝えていました。

その後、車椅子の取り扱い（基本操作）と介助方法を学び、自走体験もしました。楽しい雰囲気のなかで講座を進めてきましたが、最後に利用者さんから生徒さんに対して、「電動車椅子に限らず車椅子での生活は決して楽なものではなく、車椅子は自分の足と同じであって楽しい乗り物ではない」ということや「車椅子の人が近くにいたら自分には何ができるのか考えて欲しい」などのメッセージを投げかけると、生徒さんの表情が一変し真剣な表情になったのがとても印象深かったです。

最後に生徒さんから「車椅子の人が困っているのを見かけたら声を掛けられるようになりたい。」「車椅子を漕いでみて大変なのがわかった。」などの感想があり、実践教室を通して車椅子に乗っている人の気持ちを考え、思いやりの「心」が育ってくれることを願っています。

愛厚はなのきの里