過去があるからこその、今。

いつもより早く桜がほころびそうな陽気の中、彼岸法要が行われました。

今年も清海寺の住職による読経が苑内を響き渡ります。

見なくても諳んじることのできる利用者様も。

加齢により、忘れやすくなってしまう方でも、般若心経を、何も見ないで朗々と語られました。
毎日毎日誦経されていたそうです。

こういったことも、その方を作るかけらの一つですね。

すがすがしい静けさが辺りを包みます。

利用者の方でこうおっしゃった方がいらっしゃいます。

「ご先祖様があっての自分だからね」

これまでの時間の積み重ねがあるからこそ、今がある。
年齢を重ねるほどに、その重さが大きくなっていきます。

「今」の後ろに重なって見える時間をも大切にすること、
それも介護の一つなのかもしれません。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　愛厚ホーム豊川苑