2015/7/30

たのしいサーキットあそび!

7月27日(月)、障害児等療育支援事業にて、西尾市吉良ポッポ教室で、午前中に保護者の方へのグループ相談を、午後からはポッポ教室の先生とサーキット遊びの勉強会を実施しました。ポッポ教室と同様、吉良ポッポ教室でのサーキット遊びの検討は、今年で2年目となります。

勉強会では、当園の畠山作業療法士より、昨年の振り返りとして改めて、

「次元という視点からのお子さんのコミュニケーションの発達には順番があり、発達の順番を飛ばすことなく、お子さんの成長に合わせた遊びをしましょう。

1:一次元《自分の体》=自分自身の体が分かる
2:二次元《平面》=平面上を自由に動く
3:三次元《空間》=高い所、不安定なところ、スピードを求めるなど
4:四次元《時間》、コトバ、物(道具)=順番が待てる、道具が上手に使える、相手の様子を見ながらコトバが上手に使えるなど

の順番に発達していきます。カラダの育ちが子どもの発達の基盤になります。」

という内容のお話をしました。

本日の設定活動もサーキットにしていただき、先生方に組んでいただくと……、
昨年に比べ、いろんなバリエーションが!!!

平面~空間の要素を中心に、7つの課題が円のコースになっていました。
お子さんが好きなコースを選択できるよう、途中で枝分かれするようなところもありました。

トンネル遊び(一次元~二次元)
トンネル遊び(一次元~二次元)
バランス遊び(二次元)
バランス遊び(二次元)
鉄棒(身体の安定性を高める)
鉄棒(身体の安定性を高める)
マット登り(二次元~三次元)
マット登り(二次元~三次元)
橋渡り(ニ次元~三次元)
橋渡り(ニ次元~三次元)
トランポリン(一次元~三次元)
トランポリン(一次元~三次元)

一方通行のサーキット編成を変えたことで、『お子さんの衝突が減ったり、方向が決まり、自分の遊びの選択が難しい子も、流れに乗って挑戦ができた。いろんな要素を取り入れたことで、お母さん方の注意の向け方にも変化があった。』など、先生からよい感想を聞くことができました。

ブロック渡り(三次元)
ブロック渡り(三次元)

上の写真の設定では、ソフトブロックの間に、クッションのように柔らかいブロックと、バランスボールが含まれており、お子さんは、お母さんや先生に手をかりながら、足元に注意を払い、感覚を確かめながら進む姿も見られました。

最後に、畠山作業療法士より、サーキット遊びを通して、環境を把握し、自分の体を上手に使うことできるとよいです。不安定な場所は、お母さんや保育士の手を借りて、歩いていくか、ハイハイで進むかなど、お子さんと相談してすすめていくのもよいでしょう。成長発達に合わせて、空間や時間の要素を取り入れていくのもよいです。

例えば、《トランポリンはお母さんが10数えるまで、飛ぶなど》を意識すると、見通しや、数の概念の理解が深まっていきます。動くことのニーズの強いお子さんは、次の活動に移る前に、クールダウンの時間があるといいですね。

とお話しさせていただきました。

ポッポ教室と吉良ポッポ教室で、同じ療育教室でも先生方が考えるねらいや目標は様々で、そのねらいや目標に合ったサーキット編成が行われていることにとても感動しました。

次回伺う時には、サーキット遊びの更なるバージョンアップと、お子さんやお母さんの良い変化を聞くことができるといいなと思っています。

第二青い鳥学園 障害児等療育支援事業

ホームへ先頭へ前へ戻る